進撃の巨人 1巻

【進撃の巨人】1巻ネタバレ・あらすじ

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第1話「二千年後の君へ」

あらすじ

『その日 人類は思い出した
ヤツらに支配されていた恐怖を…
鳥籠の中に囚われていた屈辱を……』

 

開始早々、絶望的な雰囲気満載で始まります。
「進撃の巨人」の最初の最初、冒頭に書かれた文章がこの3行のテキストでした。
巨大な防壁に取り囲まれた人の街を、遥か頭上から見下ろす怪獣の如き大巨人。巨人を見上げる街の人や子供たちの顔にも、声にならない驚きが見て取れます。
この時点で、この作品を初めて目にした読者にも、ほぼ正確にこの漫画の趣旨が伝わってきました。
この漫画は、この山のような巨人が人間に向かって「進撃」してくる話なのだな、と。

 

―時は少し遡り。
第1話のストーリーは、主人公であるエレン少年が幼馴染の少女・ミカサの手によって揺り起こされるところから始まります。拾い集めた薪を担ぎ、家へと戻る2人。
2人の歩く石造りの街並みに、特におかしなところはありません。あるとすれば、まるで現代の巨大ダムほどもある、街を取り囲む巨大な「壁」が目につくことくらいでしょうか。

 

エレンとミカサの2人の子供は、街を歩くにつれて色々な人物と出会います。
「駐屯兵団」と名前だけは勇ましいものの、実際は昼間から酒を飲んでいるだけのハンネス。
エレンが英雄と憧れる「調査兵団」は、ボロボロになって帰還。勇敢な試みであるはずの壁外調査も、現実にはただ徒に死人を増やすだけ。

 

身長15メートルを超える人食いの巨人が徘徊するこの世界において、人間は「壁」に囲まれた僅かな領土の中で暮らしています。恐ろしい巨人に対して頼れるのは、ただ「壁」だけ。
壁の中の狭い世界に安寧する周囲の大人達に、エレンはこう告げました。
「外の世界がどうなっているのか、何も知らずに一生壁の中で過ごすなんて嫌だ!!」

 

…そんなエレンの願いは、ある意味で直ぐに叶うことになります。それも最悪の形で。

 

ネタバレ感想

今読み直しても迫力満点、絶望感満載の出だしですね!
明らかに人間をモチーフにした、それでいて全然人間っぽくない巨人のデザインもかなりキています。
既にこの第1話より様々な伏線も仕掛けられているので、コミックスなどをお持ちの方は是非読み返してみて下さい。必ず発見があると思いますよ!

 

1話のハイライト

第1話で個人的にオススメしたいのが以下のシーン。
人としての勇気と誠実さが、巨人に対してはただ無意味であることが思い知らされる、悲しいシーンです。

 

「もちろん――!」
「…イヤ…」
「今回の調査で…」
「我々は……今回も…」
「………!!」
「なんの成果も!! 得られませんでした!!」

 

なんとまぁ恐ろしい。こんな状況を目の当たりにして、よくエレンは気持ちが折れなかったものですね。

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第2話「その日」

あらすじ

『周知の通り今から107年前
我々以外の人類は…皆
巨人に食い尽くされた』

 

巨大な壁と、巨人。
人類領域を100年の長きに渡って守護してきた巨大な防護壁の更に上から、異様なほどに大きな巨人が、その非人間じみた顔を突き出した。

 

「あ……ありえない」

 

アルミンのその言葉も、現実に存在する巨人の圧倒的質量の前に儚く消える。
そして、エレン達の見守る前で巨人は足を振り上げ、壁内と外界とを繋ぐ堅固な城門目掛けて、その足を叩きつけます!
轟音とともに、粉微塵に吹き飛ぶ城門!!
人々はそれを見て逃げ出し、気丈なミカサでさえも言葉を失うその光景。
壁に穴を空けられた!
それは、人類が再び巨人の脅威に晒されることを意味しているのです。

 

ネタバレ感想

勢いの衰えぬままに、進撃の巨人は第2話へ突入します。
超大型巨人によって壁、すなわち人類領域最外縁にそびえる「ウォール・マリア」が破壊されたその日は、壁の近くに住んでいたエレンやミカサ、アルミン達の人生を激変させた日でもあると同時に、人類にとっても100年ぶりの大災害に見舞われた悪夢のような1日でした。
この2話目では、読者はタイトルでもある「進撃の巨人」の意味とそれがもたらす恐怖を、これでもかという程に見せつけられます。

 

パニックを起こして逃げ惑う人々。圧倒的な力を持ち、感情すら見せぬままに人を貪り食う醜悪な巨人。
大砲による人類の応戦も、巨人を追い払うことはおろか、その前進を食い止めることすら出来ません。

 

運悪く、超大型巨人の攻撃によって弾き飛ばされた壁の破片(破片と言っても、巨大な大岩ですが)は、エレン、ミカサ達の生家を直撃しました。崩壊した家の下敷きになったエレンの母親・カルラは、身動すら出来ません。
エレンとミカサは必死に瓦礫をどかしてカルラを助けようとしますが、そんなエレン達を狙って、壁の穴から侵入して来た巨人の一体が迫ります。

 

(このままじゃ3人とも…!!)

 

絶望に顔を暗くするカルラ。
けれど、そこにあの飲んだくれのハンネスが駆けつけました。
剣を抜き、恐ろしい巨人を相手に闘志を漲らせるハンネスの姿は、飲んだくれていた時とはまるで別人。

 

「オレはこの巨人をぶっ殺して、きっちり三人とも助ける!」
「恩人の家族を救って、ようやく恩返しを――」

 

そう言って巨人に立ち向かったハンネスは…。

 

―この先は、是非原作をご覧下さい。
この日を境にエレン、ミカサ、アルミンの3名は、平和であった幼年時代に別れを告げ、最前線で巨人と戦う兵士としての道を歩み始めることになるのです。

 

2話のハイライト

避難船に乗り込み、辛うじて街から脱出を果たしたエレンとミカサ。
難民でごった返す船の上で、まだ幼いエレンは涙を流しながら巨人に憎悪の視線を向け、ある誓いを立てました。

 

「駆逐してやる!!」
 フーッ フーッ フーッ
「この世から」
「一匹…」
「残らず!!」

 

気持ちは分かるけど、エレン君キレキレです!マジ怖いです(;・∀・)

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第3話「解散式の夜」

あらすじ

『もう十分わかった
人類は…巨人に勝てない…』

 

あの日の惨劇から5年。歳月は、当時幼く無力な子供でしかなかったエレンを一人前の兵士へと変えていた。
エレン、ミカサ、アルミンらは第104期「訓練兵団」解散式を終え、訓練兵としての最後の夜を過ごす。
訓練兵達の話題は、配属先としてどの兵団を志願するか、それ一色であった。

 

壁の強化に努め、各街を守る「駐屯兵団」。
犠牲を覚悟して壁外の巨人領域に挑む「調査兵団」。
王の元で民を統制し秩序を守る「憲兵団」。

 

これらの中で、憲兵団に新兵から入団できるのは、成績上位10名の者だけ。憲兵団に入りさえすれば、内地での安全で快適な生活が保証される。

 

「どーせ憲兵団に入るんだろ?」
「ハァ? 当たり前だろ。何のために10番以内を目指したと思ってんだ」

 

仲間からの問いに、赤裸々に本音を口にするジャン。
彼ほどに明け透けでなくとも、訓練兵達が憲兵団入団を希望するのは当たり前。上位の成績を取り、尚且つ危険な調査兵団を目指す者など、余程の変わり者だけで…。

 

ネタバレ感想

前の1話・2話が過去編、「進撃の巨人」というストーリーにおける壮大なオープニングだとしら、この3話からが現代編としての本格的なストーリー開始となるわけです。

 

解散式を終え、開放感からはしゃぎ回る訓練兵達。
第2話のラストから登場する彼ら訓練兵は、いわばエレンと同期の桜。今後主人公であるエレン、ヒロインであるミカサとともに、この漫画を盛り上げていく主要キャラクターとなる事はこの段階で確定です。

 

少なくとも、標準的な漫画の文脈としてみれば、彼らが顔と名前と個性を備えた、モブから一歩抜けだした重要キャラクターであることには間違いありません。
え?あいつ割と直ぐに欠けてない?みたいなネタバレ発言は禁止です!

 

成績上位陣以外にも、今回は味のあるキャラクターが盛り沢山。
中でも巨人と戦う意思、そして自らの「外の世界を探検したい」という希望を語るエレンに賛同した仲間達との触れ合いは、甘酸っぱい青春の輝きさえ放っているではありませんか。
そんな仲間たちの様子に、エレンはニッコリいい顔をして微笑みます。
「勝てる――人類の反撃はこれからだ――」

 

ここで終わればよくある漫画です。
しかし、進撃の巨人はこんな綺麗な終わり方をする漫画ではないのです。

 

3話のハイライト

今回は、成長して物静かながらもヤンデレの素質を余すところ無く見せ付けるミカサのこの台詞をピックアップです。

 

「あなたが憲兵団に行くのなら私も憲兵団に行こう」
「あなたが駐屯兵団に行くのなら私もそうしよう」
「エレンは私と一緒にいないと早死する」

 

これが少女漫画なら、背景にワサワサと花が咲き乱れる告白シーンなのですが、この漫画では無闇に殺伐として聞こえます。不思議!

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第4話「初陣」

あらすじ

『巨人には人間のような知性は確認できず
よって我々との意思の疎通は現在まで例がない』

 

突如壁外に出現した超大型巨人!巨人は呆れるほどに巨大な腕を振るい、壁上で固定砲の整備にあたっていたエレン達を薙ぎ払おうとする。

 

(こいつ…固定砲を狙いやがった…!!)
(それだけじゃない! 開閉扉を狙ったのも偶然じゃなかった!!)
(やはりこいつには知性が――)

 

通常の巨人とは明らかに異なる超大型巨人の振る舞いに疑問を抱きつつも、エレンは立体機動装置を巧みに使いこなし、超大型巨人に背後から肉薄する。文字通りに不死身の怪物である巨人にとって、首の後ろこそが唯一無二の弱点なのだ。異形の超大型巨人といえども、弱点の位置は変わらない筈!

 

「鈍い!! いける!!」

 

エレンのアンカーが超大型巨人の首筋に突き刺さる。
巻き取られるワイアーの動きに乗り、エレンは刃を振りかざして、超大型巨人の首を…。

 

ネタバレ感想

活劇に続く活劇。
惨劇に続く惨劇。

 

読者に息を付く間も与えぬこの展開の速さこそが、本作品をして伝説と化しめた原動力であることは間違いないでしょう。5年前、エレン達の母親を殺して人類の2割が死ぬに至る大惨劇を招いた超大型巨人が、早くもエレンの前に再びその姿を現しました。
壁外へと繋がる開閉扉を破壊した超大型巨人は、5年前と同じく、エレンの目の前から忽然と消え去りました。
あの巨体が、何故消えるのか?
その謎を前に、しかし、エレンら訓練兵達には訝る暇さえありません。壁は既に破壊されました。
もたもたしていればウォール・マリアの時と同じ、あの5年前の惨劇が繰り返されることでしょう。

 

…でしょう、なんて軽く言える状況ではありませんね。人類ヤバイ、マジで絶滅5秒前って感じの危機感です!
周囲の仲間たちも焦りまくりで、アルミンなどは恐怖に手が震えて、装具もまともに付けられない有り様です。

 

訓練兵団卒業を目前に、このような修羅場に放り込まれた彼ら104期訓練兵達の不運。
それでも彼らは健気に勇気を振り絞り、強がりを言い、笑みさえ浮かべて戦場へと乗り込みました。彼らを待ち受けている凄惨な運命も知らずに…。

 

4話のハイライト

今回の話では、訓練兵の受ける座学という形で巨人の体の構造や、巨人との戦いの歴史などにも触れられています。

 

曰く。
巨人には知性がない。
巨人は人間以外の生物には興味を示さない。
生殖器もない。
巨人は人を喰うが、別に人を食わなくても飢える訳ではない。
巨人は不死身であり、頭部がなくなっても直ぐに再生する。
巨人を殺すにはうなじを削ぎ落とすしか方法がない。

 

…この辺りの話を聞いている内に、読者にもやはり疑問は湧いてきます。巨人って一体なんなの?と。
これまで、ただただ恐ろしさだけがクローズアップされてきた不可思議な存在、巨人。この巨人の正体の探求は、この「進撃の巨人」に於いて追い求められるテーマの内の一つです。

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