進撃の巨人 6巻

【進撃の巨人】6巻ネタバレ・あらすじ

第23話 | 第24話 | 第25話 | 第26話

 

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第23話「女型の巨人」

あらすじ

『顔……?
顔を確認した…?』

 

アルミンは必死に逃げる。予備の馬を離し、単騎で駆ける。
本来なら、それで殆どの巨人から逃げるのに十分な速度が得られる筈だ。しかし、巨人は十四メートルにも及ぶ巨躯を生かし、飛ぶような速度でアルミンを追い詰める。

 

(こいつは…)
アルミンは、自らを文字通りに股にかけた巨人を真下から見上げる。
(いやこいつらは、何が目的なんだ)

 

衝撃。至近に振り下ろされた足が生んだ衝撃波に、アルミンは馬上から投げ出された。
宙を浮いた体が再び地に落ちる。落下の衝撃に息もできない。

 

「うッ……ッ…」

 

何とか立ち上がろうとしたアルミン。だが、巨人はアルミンのすぐ隣にしゃがみ込み、手を伸ばす。馬もなく、もう逃げられない。
絶望と恐怖に顔を暗くするアルミンに向けて、その巨人はゆっくりと掴みかかり…。

 

ネタバレ感想

遂に現れましたね、女型の巨人が!
まだ先の展開を見たことがない、ネタバレは全てスルーするタイプだという方でも、あの超大型巨人と鎧の巨人に並ぶ3大巨人の一体「女型の巨人」について、あるいは名前くらい聞き覚えがある方もおられるのではないでしょうか?

 

調査兵団の堅陣を物ともせず、ベテランの古参兵達を次々と殺して回り、そして何故かアルミンの顔を確認して隊列中央へと疾駆する女型の巨人。
女型の巨人が見せる奇異な行動に、ジャン達と合流したアルミンは断言します。

 

「奇行種じゃない! 巨人の体を纏った人間だ!」

 

女型の巨人が奇行種でないとすれば、それは超大型巨人、鎧の巨人に匹敵する人類の大敵。
現実に、女型の巨人は大勢の巨人を引き連れることで、陣形右翼を壊滅状態に陥れました。もしこのまま女型の巨人が指令班と接触すれば陣形は崩壊、全滅は必至でしょう。
この危急の事態の最中、ジャンは言いました。

 

「…つまりだな。この距離ならまだヤツの気を引けるかもしれねぇ。オレ達で撤退までの時間を稼いだりできる…かもしれねぇ…なんつってな」

 

なんて漢らしい台詞でしょうか。惚れる!
このシーンだけでファンの大幅増は確実ですね。ライナーから偽者説が出される程に成長したジャン。彼が第104期組一番の成長株であることは間違いありません。
この後に繰り広げられる、アルミン、ライナー、ジャンら、104期組男性3人衆の戦いは必見ですよ。

 

23話のハイライト

「アルミン…お前はエレンとベタベタつるんでばっかで気持ち悪いって思ってたけど…
やるヤツだとは思ってたぜ…」

 

ちょっぴり正直で、ツンデレ気質なジャンの台詞。
このまま、ジャンが味のあるいいキャラに成長してくれる事を期待します!

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第24話「巨大樹の森」

あらすじ

『(神様…)』
『(女神…)』
『(結婚したい…)』

 

「どうだアルミン。立体機動装置は?」
「大丈夫…留め具が正しく外れてくれたから壊れてはいないんだ」

 

負傷したアルミンの治療に当たるライナー。
二人の傍らでは、ジャンが必死に指笛を鳴らし、走り去った愛馬を呼び戻そうと試みている。先の女型巨人との戦いにより、三人の乗馬は一頭を除いて失われていた。例え二人乗りを前提にしても、馬一頭では三人の人間を運べない。

 

(これ以上ここに留まるわけにはいかねぇのに…。最悪一人をここに置いていかんとならねぇぞ…)

 

それは、胸の悪くなるような現実だった。馬がなければ、壁外で人が生き延びることは不可能だ。置いて行かれたものは、間違いなく死ぬだろう。
残るのは誰だ?アルミンか? ライナーか? ジャンか?

 

「…クソッ」

 

ジャンは舌打ちし、更に力を込めて指笛を鳴らす。
(そんなことに頭を悩ませるのはクソだ! せっかく3人で死線をくぐったのにずいぶんな仕打ちじゃねぇか!)

 

一方でアルミンはそんな指笛の音を、何処か遠くの出来事のように聞いていた。
脳裏に残る、女型の巨人の不可解な行動。それが彼の思考に暗い影を落とす―。

 

ネタバレ感想

まずは女型の巨人と遭遇し、一人の死者も出さずに戦闘を乗り切ったアルミン達におめでとうと言いたいですね。
ジャンやライナーの対巨人戦闘シーンは前回の描写が初めてですが、そこは流石に成績上位人の2人。教導役の古参兵さえ軽くワンパンの女型巨人と戦い、とにかく生き延びただけでも素晴らしい。

 

さて今回の話ですが、まずは進撃の巨人の輝ける薔薇・女神クリスタの露出が遂に始まった事を特筆しておくべきでしょう(別に服を脱いだわけではありませんが笑)。第104期成績上位陣の中で、これまでの出番の少なさではベルトルトと並びトップタイの彼女ですが、是非その女子力ならぬ女神力を生かし、今後大いに活躍して貰いたいものです。

 

その次に、今回活躍した女子(?)としてやはり女型の巨人は外せません。
ジャン達の決死の足止めにも関わらず、女型の巨人はよりにもよって中央後列、エレンのいる方向へと向けて走り出しました。
軽快なマラソンスタイルで、索敵陣形の突破を図る女型巨人に対し、調査兵団側も勿論無策ではありません。策を練り、多人数からなる連携攻撃で女型巨人の排除を狙いますが……

 

今回女型の巨人の決まり手の一つである「大回転バター投げ」は、全年齢向け作品としてはぎりぎりの描写です。該当ページを開く際は、下腹に気合を入れて捲る事をお勧めします!

 

24話のハイライト

「最悪なことにならなくて本当に良かった…」
(神様…)
(女神…)
(結婚したい…)

 

名台詞なので、冒頭より再度掲載。なんたって大事なことですからね。
ちなみに、ライナーのこのモノローグ(結婚したい)は、今後更なる進化をとげることになるのですが、それはまだ後の話。
進撃の巨人の今回のシーンが、今後婚活サービスサイトのCMに使われても私は全然驚きませんよ!

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第25話「かみつく」

あらすじ

『…お前らの仕事は何だ? その時々の感情に身を任せるだけか?
そうじゃなかったハズだ……
この班の使命はそこのクソガキにキズ一つ付けないよう尽くすことだ
命の限り』

 

巨人すら小さく見えるほどの巨木が立ち並ぶ森。巨大樹の森。エレン、リヴィアら中央列はその森の中の道をひた走る。
騎馬で疾走を続ける六騎を、しかし女型の巨人は徐々に追い詰めつつあった。森の中の一本道で、他に逃げ場などない。女型巨人の異様な速力に、リヴァイ班は恐慌状態一歩手前の有り様だった。

 

「速い!! 追いつかれるぞ!!」
「兵長!! 立体機動に移りましょう!!」
「背後より増援!」

 

危ういところに現れる増援。
しかし安堵する間もなく、女型巨人に立体機動戦を挑んだ兵士達は次々と殺されていく。彼らの命がけの攻撃も、ほんの僅か女型巨人の足を鈍らせただけ。走りながら肩で人を潰し、打ち込まれたアンカーを引きちぎりながら、兵士を虫のように樹に叩きつける。女型の巨人の異様さ、危険さに、リヴァイ班は皆戦慄する。

 

「兵長!! 指示を!!」
「やりましょう! あいつは危険です!! 俺達がやるべきです!」

 

意気を上げ、抜刀をするエルドとペトラ。
エレンを囲む彼らはリヴァイを始め、皆調査兵団の最精鋭だ。巨人殺しなどわけはない筈。
だが、リヴァイは何も言わない。ただひたすらに馬を走らせ続ける―。

 

ネタバレ感想

何かうっかりこのタイトルだけ見ると、まるで女型の巨人が誰かに噛み付いたみたいですがさにあらず。噛みつこうとしているのはエレンです。何にと聞かれれば、自らの手に。巨人化する為に。

 

次々と兵士を殺しながら近づいてくる女型の巨人にどう対抗するのか。このままリヴァイやリヴァイ班のメンバーを信じてただ馬を走らせ続けるのか、それともいっそ巨人化し、自らの力で女型の巨人に立ち向かうのか。
誰を信じるのか。何を信じればいいのか。
今回はそんなエレンの葛藤がテーマです。

 

尚、今回後半部にはエレン巨人化にまつわる回想シーンが挿入されています。
例え巨人化エレンが暴走した際にも、うまく首筋を抉れば本体(=エレン)の体だけ切り離せるかもしれない、という趣旨での実験エピソード。勿論、この手の話題にハンジさんが関わらないわけがありません。

 

「エレン…わからないことがあったらわかればいい…
自分らの命を懸ける価値は十分にある」

 

すごくカッコイイセリフですが、ハンジさんが言うと微妙に下心が感じられるのが不思議ですね…。

 

25話のハイライト

「俺にはわからない。ずっとそうだ…
自分の力を信じても…信頼に足る仲間の選択を信じても…
…結果は誰にも分からなかった」

 

迷うエレンに対して、遠い目をしながら語りかけるリヴァイの台詞より。
文字通りに一騎当千なリヴァイだからこそ感じてしまう悩みですね。
「誰を信じるか選べ」という問いかけは、こと少年漫画においては「仲間を信じろ」という言葉とほぼ同義ですが、このリヴァイの言葉は、どうも本当に彼も迷っているように感じられて、意味深です。
果たして、エレンの下す選択は人類にどのような結末をもたらすのか…。

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第26話「好都合な道を」

あらすじ

『エレぇン!! その腕触っていいぃぃぃ!?
ねぇ!? いいよねぇ!? いいんでしょ!? 触るだけだから!!』

 

突然の爆音と、立ち昇る大量の煙。

 

「何!? 何の音!? 何が――」

 

壁内の駐屯地で、何の前触れもなく爆発が起こるなどタダ事ではない。
部下とともに現場へと駆けつけたハンジは、そこで信じられないものを見た。

 

「!?」

 

それは、巨大な人の骨格。
上半身だけで首もない巨人の骨格に、右腕を中心にへばりついた僅かな筋肉。骨格の上にエレンが跨っているところからも、彼が呼び出したものであることは一目瞭然。

 

「うぉおおお!!」

 

エレンが巨人化した!
待ちに待ったその光景を前に、ハンジは奇声を上げ、喜びに飛び跳ねた。
呆れ顔の部下を省みることもなく、巨人の骨格へと全速力で駆けつける。

 

ネタバレ感想

これ、ちょっと不穏なタイトルだと思いませんか?
人を信じる。班の先輩を信じる。調査兵団を信じる。それがなんでエレンにとって「好都合な道」なのか。エレンは少年漫画の主人公です。そんな彼が仲間を信じようとしている時に、何故こんなトゲのあるタイトルが出てくるのでしょう?

 

このタイトルの理由、エレンの下した判断の是非について、結論が出るのはまだ先の話です。
今はただ、こんなタイトルが有ったことだけは覚えておきましょう。

 

さて。今回の話について前半部は、前回より引き続いて巨人化実験エピソードが語られています。
一度は巨人化に失敗かと思われていた実験ですが、エレンが「スプーン拾おうとした」瞬間に巨人を呼び覚ましたことで、現場はちょっとしたパニックに襲われます。

 

「落ち着け」

 

そのリヴァイの台詞は、突然の巨人化に戸惑うエレンに向けられたものではありません。
リヴァイの台詞は、瞬時に抜刀し、今にも「暴走した」エレンを切り裂かんとするリヴァイ班の面々にこそ向けられていました。もしハンジの乱入がなければ、不測の事態すら起こりかねないところだったでしょう。

 

ハンジは、この実験を通じて『巨人化』の持つ特徴と性質に思索を深め、またエレンはこの事件を通じて、ペトラらリヴァイ班の人間がエレンに対してどのような意識を向けているかを知りました。

 

そうして、話は再び女型の巨人に戻ります。
自分を信じるのか、調査兵団の力を信じるのか。
女型の巨人に対して一体どのような対処をとればいいのか。

 

今回のラストに起こった出来事に、きっと貴方も驚き、眼を見張るに違いありません。

 

26話のハイライト

「ごめんねエレン…私達ってビクビクしてて間抜けで失望したでしょ…?
でも…それでも…一人の力じゃ大したことはできない。だから私達は組織で活動する。
私達はあなたを頼るし、私達を頼ってほしい。私達を信じて」

 

ペトラがエレンに対して投げかけたこの台詞。ペトラさん可愛いです(´∀`*)ポッ
結果の是非がどうあれ、ここで「信じない」なんて言える人間はいませんよねー。

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